世界初の三色旗はオランダの旗?

投稿者: delftsanpo 投稿日:

先日、日本のテレビ番組*で「なんで三色の国旗が多いのか」という内容の放送があったと聞きました。確かに世界には三色旗を国旗としている国がたくさんありますよね。真っ先にフランス国旗が頭に浮かびましたが、イタリアもスペインも、ロシア、ドイツ、ベルギーも…。そして、オランダも!

現代では国旗はシンプルなデザインである場合が多いように思いますが、16世紀以前は国旗には細かなデザインの王家の紋章があしらわれていたそうです。そして、国旗は国民のものではなく、王家のものとして扱われていたため、広く国民が使うことは許されていなかったのだとか。

16世紀オランダは、スペインの占領下。しかしスペインの圧政への反発から1568年に反乱がはじまり、独立戦争が勃発。その反乱を指揮していたのが、当時デルフトに居を構えていた「オランダ独立の父」として知られるウィレム1世(オラニエ公)。その彼が、対スペインの民衆の心を一つにするべく誰でも自由に掲げられるシンプルなデザインの三色の旗を作ったのが、三色旗のはじまりだというのです!
ウィレム1世が作った旗は、オレンジ、白、青の三色旗でプリンス旗(Prinsenvlag)と呼ばれ、1653年まで使われていたようです。オレンジ白青の三色は、彼がプリンスとして統治していたオレンジ公国の紋章に使われていた三色だそう。

人々はウィレム1世の作った三色旗を掲げ、スペインとの80年にわたる長い戦争の後1648年にオランダは独立を果たしました。また、16、17世紀のオランダと言えば貿易や芸術が繁栄した輝かしい黄金時代。そのためウィレム1世の作った三色旗は、民衆が一丸となって勝ち取った独立と国としての繁栄のシンボルとなったそうです。

こうして独立と繁栄のシンボルとなったオランダの三色旗。世界で同じように国旗に三色旗を採用する国が現れます。ロシアは1705年にオランダのように豊かな国になるようにと願いを込めて。そして1794年にフランスが自由、平等、友愛を象徴する三色旗を導入。現在は、世界197カ国中55の独立国が三色旗をなのだとか!

オランダでは、国旗は身近な存在。多くの家で、外壁に国旗を掲げることができるようになっていて、王様の日(King’s Day)などの祝日には通りを歩いていると大きな国旗が並んで掲げられていて驚きます。さらに面白いのが、毎年6月に見られる光景です。あっちの家もこっちの家も外壁に国旗を掲げ、そこにスクールバックが一緒に吊るされています。どうして?!これは、その家に住む高校生が無事に卒業試験をパスしたサイン。どうやら1950年代にスタートしたオランダ特有の面白い慣習なんだとか。
16世紀にウィレム1世が誰もが自由に使えるようにと作った国旗が、今もこうしてオランダ人に身近に愛されているというのは素敵ですね!

* NHK番組「チコちゃんに叱られる!」(2020年9月25日放送回)

2件のコメント

あきこ · 2020-10-15 03:26

わかりやすく調べてくれていますね
それにしても「三色旗の父」がオランダそれもデルフトとは!

    delftsanpo · 2020-10-17 22:51

    コメントありがとう!ウィレム1世が”世界の三色旗”の父でもあったとは驚き。良い勉強になりました!

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